【完全解説】FP1級の一部合格って何？３つの疑問から徹底的に読み解く

FP1級の一部合格（部分合格）って、どういうことなの？

一部合格したけど、いつまで有効なの？

一部合格できた！でも、そのあと、どうしたらいいんだろう？

本章ではFP1級の一部合格（部分合格）について完全解説したいと思います。

FP1級の受験にあたり、時々目にする、一部合格（部分合格）という言葉。

「何のこと？」と思ってしまう方もいるでしょう。

耳慣れない用語ですので、一緒に疑問を解決していきたいと思います。

この記事で、２級までとの一部合格の違いや、一部合格後、総合合格までの道のりがわかるようになります。

FP1級の一部合格って何？

ここではFP１級の一部合格について、説明します。

一部合格とは

端的に言うと、

※これに対して、学科＋実技試験の両方に合格した状態が「総合合格（完全合格）」

2級までの一部合格との違い

◆ 2級までとの違い

• 2級以下：学科 or 実技のどちらかに合格で「一部合格」となり、両方の合格を目指す方式。
• 1級：学科試験に合格してからでないと、実技試験を受験できない。
  　つまり、「実技だけ合格」のような状態はそもそも発生しません。

◆ 試験は別日程

FP1級では、学科試験と実技試験が別日程で実施されます。
そのため、学科合格後に実技試験を受験するためには、

• 自分で申し込む
• 案内に沿って手続きする

必要があります。

試験免除制度との違い

「一部合格」と混同しやすいのが、「試験免除制度」。

◆ 試験免除制度とは？

所定の条件を満たすことで学科試験を受けずに、実技試験から受験できる制度です。

対象者は次のとおり。

これらの人は「試験免除」で実技試験に進みますが、
学科試験の「一部合格者」ではないため、
きんざい実技試験の申込方法が一部合格者とは違います。

ここではあくまでも「FP１級の学科試験合格後（一部合格後）、どうすべきなのか」に絞って解説します。

一部合格の有効期限

次に、学科試験合格後の有効期限について解説します。

FP1級の学科試験に合格した場合、

具体的に言うと、

単純に2年ではなく、年度単位なので早めに実技試験の準備を！

学科試験に合格したら、すぐに実技試験に向けて動き出すべきです。

一部合格後の手続きについて

ここからは一部合格後の手続きについて、説明していきます。

きんざいの場合

きんざいの場合、

1. 学科試験の一部合格者
2. 試験免除制度の利用者

で申し込みの手順が異なるので、注意が必要です。

①学科試験の一部合格者が申し込む場合

きんざい学科試験合格者の申し込み方法は次のとおり。

※案内された日程で受験しない場合、有効期限内に再受験できる回数が減るリスクがあるため、できるだけ早期受験を。

②試験免除制度の利用者が申し込む場合

試験免除制度利用者の申し込み方法は次のとおり。

FP協会の場合

FP協会で1級実技試験を受験する場合、全員が自分で申し込む必要があります。

1. インターネットでの申し込み
2. 書面での申し込み

ふたつの方法がありますが、書面での申し込みはやることが多いためお勧めしません。

①インターネットでの申し込みの場合

インターネットで申し込む場合、

①-1.FP協会の会員(CFP合格者など)

①-2.そうでない人(学科試験合格者)

で若干方法が異なります。

②書面での申し込みの場合

FP協会の書面での受験申込の場合、
多くの手順を限られた期限内にこなす必要があるため、お勧めしません。

FP総合合格のためにすべきこと　４選

ここから総合合格するために、すべきことを解説します。

実技試験は、学科試験に比べて合格率が高いのは事実。

しかし、学科試験に合格したといって油断していると、実技でつまずいてしまいます。

「総合合格」に向けて、最後まで気を抜かずに準備を進めましょう。

実技試験終了まで、勉強し続ける

「忘却曲線」って知っていますか？

一度勉強した内容も、放置してしまうと、
時間の経過とともに、どんどん忘れてしまうことです。

学科試験で学んだことも、実技試験まで
勉強を継続しておかないと忘れてしまいます。

以下のポイントを押さえて、勉強を継続しましょう。

（きんざいの場合）面接試験の対策を行う

きんざいの実技試験は面接試験。

そのため、筆記試験とは異なる対策が必要です。

筆記と違い、知識を自分の言葉でアウトプットできることが、面接試験合格のカギです。

また、直接対話する形式で、人によっては、筆記より緊張してしまう場合もあるでしょう。

事前によくシミュレーションを行い、本番で、自分の知識をわかりやすく、面接官に伝えられるようにしましょう。

（FP協会の場合）筆記試験の対策を行う

FP協会の実技試験は、学科試験同様、筆記試験。
しかし、試験内容が異なります。

※日本FP協会の実技試験の詳細については以下の関連記事も併せてご覧下さい。

関連記事【必見】FP1級の実技試験を受けるなら日本FP協会にしよう！

2025.05.24

「論述問題」対策について

FP協会の実技試験、最大の特徴である「論述問題」。
法律をベースにした問題の論点について、300字程度にまとめるというもの。

• 論点をまとめて
• 意味が通るように構成して
• 文章を書く

必要がある＝試験当日にいきなり書くのは無理な問題です。

論述問題の勉強には、
実技試験(資産設計提案業務)精選過去問題集を使います。

学科試験の振り返りを行い、弱点を復習する

実技試験は学科試験の延長とも言えます。

そのため、学科試験を振り返り、自分の弱点を洗い出し、
強化しておくことが重要。

また、学んだことを、自分の言葉で説明できるようにしておくことも、
実技試験の対策として有効です。

その他に、きんざいの面接試験では「富裕層への提案」が題材になっています。

• 不動産

• 相続・事業継承

• 上記に関するタックス・プランニング

の分野を重点的に復習するとよいでしょう。

FP協会の筆記試験では、学科試験で学んだ分野、全分野からまんべんなく出題されます。

そのため、筆記試験を受験の場合でも、復習は有効。

まとめ

FP1級の一部合格についてまとめると