学科試験・実技試験によって合格点は違うの?
FP1級の合格率は…?
学科試験は難しいらしいけれど、なぜ難しいんだろう…。
などなど、FP1級についてわからないことはたくさんありますよね。
かくいう私も、最初は何が何だかわからず不安でしたが、FP1級について知ることでどんな資格なのかイメージが掴めて、勉強の指針を立てることができました。
上記のような疑問にお答えするべく、この記事では合格点や合格率、学科試験が難しいと言われる理由を解説します。
FP1級に対する疑問を解決して、合格を目指しましょう!
- FP1級の学科試験・実技試験の合格点
- 学科試験・実技試験の合格率
- なぜFP1級の学科試験は難しいと言われるのか
この記事を書いた人名前:ゆう
- おさぼりFP1級専門家
- 最初、FP1級をどのブログ記事にも書いてある王道の方法で勉強する
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目次
FP1級で行われる試験について
FP1級を取得するためには、学科試験と実技試験の両方で合格する必要があります。
学科試験はきんざいのみで実施されますが、
実技試験はきんざい・日本FP協会のどちらでも受験できます。
まずは、学科試験の合格点から詳しく見ていきましょう。
学科試験・実技試験の配点について詳しく知りたい場合、こちらの記事をご確認ください。
学科試験の合格点は何点?
学科試験の配点は、
基礎編100点、応用編100点の合計200点。
そして、合格点は120点です。
学科試験は2つの出題形式に分かれています。
【基礎編】
- 50問の四択問題で構成
- 解答方法は、マークシート方式
【応用編】
- 5題15問で構成
- 解答方法は、すべて記述式
学科試験は200点満点中120点以上で合格です。
正答率が6割を超えれば受かりますね。
では、実技試験の合格点はどのくらいなのでしょうか?
実技試験の合格点は何点?
実技試験は2団体で実施されており、きんざいとFP協会で受けられます。
どちらの団体の試験を受けるかによって、試験方式と合格点が変わるのが特徴です。
各団体の実技試験でどんなことをやるのかなどを詳しく知りたい場合、以下の記事をご確認ください。
まずは、きんざいが実施している実技試験から見ていきましょう。
きんざいの実技試験の合格点は?
きんざいの実技試験は、面接試験です。
1日で2回面接が行われ、それぞれ100点満点で採点されます。
合格点は、200点満点中120点。
学科試験と同じですね。
FP協会の実技試験の合格点は?
それでは、FP協会の試験はどうでしょうか。
FP協会の実技試験は、筆記試験が行われます。
20問出題され、配点は100点です。
合格点は、100点満点中60点。
学科試験と点数は違いますが、6割以上を取ることができれば合格です。
きんざい、FP協会の実技試験は、
どちらの試験でも6割を超える点数を取ることで合格となります。
学科試験・実技試験の合格率はどうなってるの?
合格点を知ったら、次に気になるのは合格率。
学科・実技試験の合格率はどのくらいでしょうか。
さっそく見ていきましょう。
学科試験の合格率は約10%
学科試験の合格点は、
200点満点中120点。
120点が合格点と聞くと、なんとなく「簡単そう…」と思ってしまいますよね?
ですが、その合格率は約10%!
2023年1月から2024年5月までに行われた、過去5回の学科試験の合格率を見てみましょう。
試験年月日 | 合格率 |
---|---|
2023年1月22日 | 10.38% |
2023年5月28日 | 3.51% |
2023年9月10日 | 13.00% |
2024年1月28日 | 8.72% |
2024年5月26日 | 16.95% |
回によって変動がありますが、
過去5回の学科試験において最も合格率が高いのは、2024年5月の16.95%でした。
しかし、2023年5月に行われた学科試験の合格率は、たったの3.51%!
学科試験の合格率は平均して10%と低く、非常に難易度が高いことがわかります。
実技試験の合格率はどうなっているの?
学科試験と比べて、実技試験は合格率が高いと言われています。
ネットやSNSでよく言われていますが、学科試験と実技試験でどれほど合格率に差が出るのでしょうか?
では、各団体の実技試験の合格率を見ていきましょう。
きんざいの実技試験の合格率は何%?
きんざいが実施する実技試験の合格率は、なんと80%を超えています。
試験年月 | 合格率 |
---|---|
2023年2月 | 86.07% |
2023年6月 | 84.80% |
2023年9月 | 80.10% |
2024年2月 | 87.96% |
2024年6月 | 82.67% |
FP協会の実技試験の合格率は何%?
また、実技試験はFP協会でも実施されています。
FP協会の方は、驚くことに合格率90%以上となっています。
試験年月 | 合格率 |
---|---|
2019年9月 | 93.0% |
2020年9月 | 97.7% |
2021年9月 | 93.8% |
2022年9月 | 99.0% |
2023年9月 | 96.2% |
学科試験の合格率は約10%、
実技試験の合格率はどちらの試験でも80%以上。
このことから、学科試験の難易度が高いことがわかりますね。
なぜ、FP1級の学科試験はこんなにも難しいのでしょうか?
その理由を見ていきましょう。
どうしてFP1級学科試験はこんなに難しいの?
学科試験は約10%の人しか合格できません。
こんなにも試験が難しい理由は3つ考えられます。
理由1:教材が少ない
1つ目の理由は、教材が少ないから。
これは、対応できる出版社が限られていることが原因です。
実際にFP1級の教材を作成している出版社はわずか2社。
FP2、3級や他の検定試験の教材を作成している出版社数と比べても、圧倒的に少ないことがわかります。
では、どうして対応できる出版社が限られているのでしょうか。
理由は主に2つあります。
1つ目は、扱う情報が多岐に渡るから。
1級の学科試験は、6分野から出題されます。
各分野について深く、細かく聞かれるため、それらをまとめ上げるだけの技量を持った出版社はごくわずかです。
2つ目は、内容が専門的だから。
学科試験で問われる知識は専門的な内容のため、テキストを発行できるだけの知識がある出版社は限定されてしまいます。
さらに、FP1級はFP2級や3級と比べて受験者数が少ないため、採算が取りにくいことも教材が減ってしまう理由の1つです。
理由2:出題範囲が広い
2つ目の理由は、出題範囲が広いこと。
FP1級は、出題範囲に法改正事項も含まれています。
教材は法改正のたびに作られますが、それでも情報の更新は間に合いません。
そのため、最新の情報は自分で調べる必要があります。
また、さきほど学科試験は6分野で構成されている、と書きました。
6分野すべてを完璧にカバーする教材を作ることは、果たしてできるでしょうか?
あまり現実的ではありませんよね。
それに、どの分野も法改正・制度改正が非常に多いことが特徴です。
そのため、学科試験の勉強は、
出題範囲が膨大でテキストだけでは完全にカバーできない上に、
最近の法改正など新しい情報を自らチェックしていくことが求められます。
よって、学科試験の勉強は難しいと言えるでしょう。
理由3:過去問だけでは太刀打ちできない
FP1級の学科試験が難しい3つ目の理由は、過去問だけでは太刀打ちできないから。
さきほど述べたように、FP1級の出題範囲はとても広いので、類似した問題が出てくる確率は低くなります。
また、法改正が行われるたびに新しい問題が作られることも、過去問だけでの対策を難しくしている原因です。
- 出題範囲が広く、類似した問題が出にくい
- 法改正のたびに新しい問題が増える
このことから、特に基礎編では、
繰り返し出題される過去問が少なく、
試験本番で初見の問題があることは珍しくありません。
他の資格試験とは違い、過去問を使った勉強方法が通用しにくいことも、学科試験が難しいとされる原因のひとつです。
まとめ
これまでの内容をまとめると、
【学科試験】
- 合格点は、200点満点中120点
- 合格率は、約10%ととても難しい
【実技試験(きんざい)】
- 合格点は、200点満点中120点
- 合格率は、毎回80%以上
【実技試験(FP協会)】
- 合格点は、100点満点中60点
- 合格率は、毎回90%を超える!
- 教材が少ない
- 出題範囲が広い
- 過去問だけでは対策が難しい
いかがでしたでしょうか?
学科試験の難しさを知ると不安になってしまいそうですが、正しい情報を得て、対策すれば大丈夫です。
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