FP1級試験に挑戦したいけど、
試験形式やどんな問題がでるのか知らない
こういった疑問はありませんか?
ファイナンシャル・プランニング(FP)技能試験1級は、FP資格の中でも最も難易度が高く、専門的な知識が求められる試験です。
また試験範囲が非常に広く応用力が問われるため、受験をするにあたり試験内容をしっかり把握することが重要です。
この記事を読めば、出題内容について万全の対策ができます!
- 試験の構成
- 学科試験(きんざい)の試験内容・ポイントについて
- 実技試験(きんざい/FP協会)の試験内容・ポイントについて
この記事を書いた人名前:ゆう
- おさぼりFP1級専門家
- 最初、FP1級をどのブログ記事にも書いてある王道の方法で勉強する
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FP1級の試験構成について
FP1級試験は、学科試験と実技試験で構成されています。
1級を取得するには、学科と実技両方の試験に合格しなければなりません。
2級・3級と異なり、1級は、
- 学科試験と実技試験が別日程であること
- 実技試験は実施団体によって、試験方法が異なること
が特徴です。
学科試験(きんざい)について
FP1級学科試験は、実施団体はきんざいで、
問題が基礎編と応用編に分かれています。
- 基礎編(午前)
FP6分野の4択問題- マークシート方式で50問
- 応用編(午後)
リスク管理を除いた5分野の筆記試験- 5題×3問=15問
- 試験時間:基礎編・応用編ともに、各150分×2=計300分(5時間)
- 合格基準:120/200点(60%)
- 受験料 :8,900円
配点は「基礎編」と「応用編」ともに100点満点。
それぞれに合格点があるのではなく、
両方合わせて合格基準=200点満点中120点(6割)以上を満たせば合格です。
つまり、基礎編で50点、応用編で70点。
基礎編5割、応用編7割でも合格となります。
ただし、基礎編と応用編は個別に合格できません!
3・2級のように、『合格基準を満たしてなくても、6割取れている側は次回の試験を免除!』はありません。
そのため、基礎・応用編のどちらかの得点が6割以上でも、合計の点数が120点より下であれば、再度一から受験する必要があります。
基礎編について
基礎編の概要は、次のとおり。
- 形式:マークシート方式(4択問題)
- 問題数: 50問
- 試験範囲: 6つの分野から出題
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
- ライフプランニングと資金計画
FPの目的や社会的ニーズ、職業倫理に関する知識
また、税理士法や保険業法など関連法規、社会保険制度、公的年金、住宅や教育資金プランニングに関する理解も必要となる
- リスク管理
リスクマネジメントの概念や、生命保険や損害保険を活用したリスクの管理方法に加え、保険商品やその税制に関する知識が問われる
- 金融資産運用
株式や債券、投資信託の特徴とその運用方法、金融市場の動向、ポートフォリオ運用の理論やリスク管理について詳細な知識が必要
- タックスプランニング
税法体系や所得税、相続税、贈与税など、幅広い税制度に関する知識を試験範囲に含む
特に、所得計算や控除、課税の計算方法に関する理解が求められる
- 相続・事業承継
相続や贈与に関する法律や税金の取り扱い、遺産分割や相続税の計算方法、贈与税の計算や申告方法についての詳細な知識が求められる
応用編について
応用編の概要は、次のとおり。
- 形式: 記述式
(計算問題や穴埋め問題あり) - 問題数: 5題×3問=15問
- 試験内容:設例問題
- 試験範囲: 5つの分野から出題
- ライフプランニングと資金計画
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
穴埋め問題では語群選択などのサービス問題はなく、用語や数値を正確に記述する必要があるため、深い理解が求められます。
計算問題で点を稼げる!
応用編は多くの計算問題が出題されます。
記憶力が問われる問題は苦手でも、計算問題は公式を覚えれば、設問が変わっても点を取ることが可能です。
計算問題には、
- 老齢給付・遺族給付の年金計算
- 財務分析、ポートフォリオ運用
- 各種所得税、法人税
- 建蔽率・容積率
- 類似業種比準価額
などの項目が出題されます。
演習問題や模擬試験を繰り返し行い、
各分野の設問ごとの出題傾向を身につけ、
年金の免除期間の計算を間違えてしまったといったミスをなくしていきましょう。
またパターンを覚え、問題を解くスピードを培うことも重要です。
ただし、1つの問題を間違えると連鎖的に次の問題も間違えてしまう可能性があります。
そのため、問題をしっかり読み、慎重に解いていくことが大事です。
学科試験について、より詳細な出題範囲を確認したい方は以下のリンクをご参照ください。
きんざいのファイナンシャル・プランニング技能検定 試験科目及びその範囲にある1級の『試験範囲の細目』でご確認ください。
学科試験のポイント
学科試験は範囲が広く、FP2級よりもさらに専門的な内容が出題されます。
そのため、基礎編と応用編をバランス良く勉強すること。特に応用編で得点を稼ぐことが合格のカギです。
また、試験時間が基礎編・応用編ともに150分、合計5時間の長丁場となります。
試験を想定して集中力が続くように、問題集の問題を解けるようになったら、実際の試験形式で問題を解く日を作ると良いでしょう。
基礎編・応用編における、各分野のポイントは以下の通りです。
①ライフプランニングと資金計画
出題頻度が高いといわれるのが、住宅ローンやiDeCoといった新制度。
また、確定拠出年金といった制度改正の多いテーマは要チェックです。
②リスク管理
火災保険と地震保険の判定の違いや個人賠償責任保険、生命保険料控除は定番の問題。
最近改正が行われた圧縮記帳や仕訳といった法人経理や税務の問題が出題されやすいです。
③金融資産運用
財務分析がポイント。
投資、再建、各種指標や利回り計算に加え、ROEや標準偏差、ポートフォリオ理論は応用編のために攻略が必要となります。
④タックスプランニング
所得税、法人税、消費税、決算書が特に重要。
応用編の計算問題として「略式別表四」が出題されやすく、点数配分が大きいため、解けるようになりましょう。
⑤不動産
応用編で一番重要なのは、土地を譲渡した場合の譲渡所得の計算。
特例が多いため、どのパターンが出ても解けるようになるまで、問題集をやる必要があります。
また、不動産登記や借地借家法といった法規が出題されやすいです。
⑥相続・事業承継
贈与税、非課税の特例、相続時精算課税といった税金や不動産に絡む問題が多いのが特徴。
応用編では、類似業種批准価格計算、相続税総額計算を計算できるようになることが重要です。
FP1級の実技試験について
学科試験に合格した後、「実技試験」は別日に受験します。
実施団体が2団体あり、試験形式もそれぞれ異なるため、自分のスタイルに合った方を選ぶことができます。
- きんざい:面接形式
- FP協会:記述形式
それでは各試験内容の詳しい内容を見ていきましょう。
実技試験(きんざい)について
実技試験(きんざい)の概要は、次のとおり。
- 実施回数:年3回実施
(2月・6月・9月) - 試験方法:面接形式(口頭試問)
- 問題数:2問
- 試験時間:各12分×2問=計24分
- 合格基準:120/200点(60%)
- 試験範囲:不動産、相続・事業継承、この2分野に関するタックスプランニング
- 受験料:28,000円
試験範囲が学科試験に比べて狭い反面、より深い知識を口頭で簡潔に答えなければいけません。
配点については、次のとおり。
分野名 | 配点 |
---|---|
顧客の問題点の把握 | 20 |
問題解決策の検討分析 | 30 |
顧客の側に立った対応 | 30 |
FP倫理と法令順守 | 20 |
合計(面接1回あたり) | 100 |
きんざいの実技試験の配点については、こちらの記事で詳しく説明しています。
試験の流れについて
試験当日、面接が始まる前は、試験会場の待機室で待機します。
待機室には、テキスト等は紙媒体であれば持ち込みが可能です。
待機室では電子機器の操作は一切できません‼︎
- 参考書が電子書籍
- 端末でノートを管理している
場合、必要なところは印刷して持っていく必要があります。
順番が来ると声をかけられ、待機室の後ろに移動して、設例を読み込みます。
- 15分間読む時間を与えられる
- 設例に直接書き込みOK
- マーカーで色を付けてもOK
設例をしっかり読んで、想定される質問を予想し、それに対する自分の回答を書いておきましょう。
実技試験(きんざい)のポイント
面接試験なので、何から勉強を始めたらいいか迷うかもしれません。
これから説明するポイントを意識して学習を進めてください。
①問題集の勉強の仕方
演習問題を勉強する時は、以下の点がポイントです。
- 最初は、問題集の解答から要点・論点を抜き出し、箇条書きにする
- 箇条書きにした内容を声に出して覚える。この際、実際に顧客に説明するように意識する
- 慣れてきたら、15分間以内で
『設例を読解→問題点・重要事項を洗い出す→メモを書く]ことをできるようにする
②必ず聞かれる質問
「どんなことを聞かれるんだろう?」と、
不安になってしまう面接試験。
しかし、実は、最初と最後の質問は決まっています。
- 最初の質問
- 相続・事業継承:問題点の整理
- 不動産:顧客に確認すること、FP自身が確認すること
- 最後の質問
- 相続・事業継承:FPと職業倫理
- 不動産:専門職業家と関連業法
上記の内容は必ず質問されますから、対策を立てやすいです。
言い方を変えると対策さえすれば必ず取れる問題のため、しっかりと勉強しておきたいですね。
③最新情報の確認
さらに、最新の法・制度改正のチェックも重要です。
きんざいの実技試験では、『相続・事業承継』『不動産』について、
- 試験日当日に施行されている制度
- 試験日当日に今後施行されることが決まっている制度
ついても出題されるからです。
新聞記事や専門誌を読んで、最新情報に目を光らせておきましょう。
実技試験(FP協会)について
実技試験(FP協会)の概要は、次のとおり。
- 実施回数:年1回(9月)
- 試験方法:記述形式(筆記)
「択一」「語群選択」「空欄記入」「論述」あり - 問題数:2題(20問)
内、1問は論述問題 - 試験時間:120分
- 合格基準:60/100点(60%)
- 受験料:20,000円
試験範囲は学科試験と同じ6分野から出題されます。
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運用
- 不動産
- 相続・事業承継
実技試験(FP協会)のポイント
全6分野から問題が出題されるため、問題集を繰り返し解き、一つ一つの理解を深めましょう。
①論述問題について
論述問題は、
- FP業務の関連法規等について
- 300字程度で記述する
問題が出題されます。
過去に出題された内容からの出題が多いので、過去問対策が有効な勉強法です。
- 問題を解く時は、自分なりの回答を書く(最初は単語だけでも捻り出せたら御の字)
- 問題集の模範解答から、要点を抜き出して、自分で箇条書きに分解する
- 再度問題を解く時は、箇条書きにした論点から文章を組み立てられるようにする
論述問題については、部分点を取りにいく勉強をすることになります。
②その他の問題について
試験時間60分で論述問題と他の問題を解くため、問題集を繰り返して解き方を身に付けましょう。
- 最初は問題文の書き方になれる
(きんざいの学科試験と書き方がまるで違います)
- 択一式の問題は、不適切と判断した理由を書いて、ちゃんと内容を理解しているか確認する
- 学科試験と違い、計算問題で部分点が出ないため、計算ミスをしない勉強が大事
どちらの実技試験を選ぶべきか?
それぞれの試験の特徴を理解し、自分に合った方を選んで、FP1級実技試験の合格を目指しましょう!
- 面接形式での対話に自信がある人。
実際の顧客相談に近い形式での試験となるので、実践力が身につきます。
- 一つ一つの問題と向き合いたい人。
6分野を体系的に理解しているかを問われるので、網羅的に勉強することが必要です。
まとめ
これまでの内容をまとめると、次のようになります。
【基礎編】
- 形式:マークシート方式(4択問題)
- 試験範囲: 6つの分野から出題
【応用編】
- 形式: 記述式
- 試験範囲: 6つの分野のうち「リスク管理」を除いた5分野
【試験範囲】
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
【ポイント】
- iDeCoや確定拠出年金といった制度改正の多いテーマをチェックする
- 圧縮記帳や仕訳といった法人経理や税務の問題が出題されやすい
- ROEや標準偏差、ポートフォリオ理論は必ずできるようにする
- 所得税、法人税、消費税、決算書が特に重要
- 応用編で一番重要なのは、土地を譲渡した場合の譲渡所得の計算
- 贈与税、非課税の特例、相続時精算課税といった税金や不動産を含む問題が多いため、横断的な知識が必要
【概要】
- 年3回実施(2月・6月・9月)
- 形式:面接形式(口頭試問)
- 試験範囲:不動産、相続・事業継承。この2分野に絡むタックスプランニング
【ポイント】
- 自分の考えを簡潔に説明する力をつける勉強が重要
- 15分間以内で[設例を読解→回答を審査の観点ごとに要約→メモを書く]ことをできるようにする
【概要】
- 年1回実施(9月)
- 形式:筆記試験。「論述問題」あり
- 試験範囲:全6分野
【試験範囲】
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
【論述問題ポイント】
- 問題集で出た問題の論点を、自分で箇条書きに分解
- 再度問題を解く時は、箇条書きにした論点から文章を組み立てられるようにする
【その他の問題ポイント】
- 学科試験と違い、計算問題で部分点が出ないため、計算ミスをしない
- 択一式の問題は、不適切と判断した理由を書いて、ちゃんと理解しているか確認する
FP1級試験は難関といわれていますが、しっかりと準備をすれば確実に突破できる試験です。
自分が受けると決まったら、しっかり事前確認をし、勉強計画を立て、万全の準備で挑みましょう。
忙しい社会人がやりたいことをしながら、行きたい所に行きながら、合格率10%のFP1級に完全合格した方法を公開しています。
FP1級と言えば「時間とプライベートを犠牲して、孤独に勉強する」のが当たり前と思われてますよね。
しかし、私は日々の余暇、やりたいことや行きたい所を一切我慢しないで合格する勉強方法を構築して、FP1級に完全合格しました。合格者達が口を揃えて言う「人生が変わる」メリットを享受する毎日を送ってます。
…などというと、「本当に合格してんの?」「地頭がいいだけでしょう」と思われるかもしれませんね。
ちゃんと完全合格している証拠に合格証書をお見せします。
地頭については、カッコイイ学歴も資格もスキルも持ってませんし、家でも職場でも要領が悪い人間です(胸を張って言うことでは無いですが)。最初は、FP1級学科の勉強を皆と同じような方法で勉強したけど、4ヶ月経っても一向に成果が出ない(テキストの半分も読めていない)状態で、完全に勉強することをあきらめました。
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